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20120610

鳩と暮らす

【カテゴリ:日常】

鳩のヒナと一緒に暮らしている。
先日、仕事先のスーパーで荷物の搬入口に鳩が巣をつくってしまったので、それを撤去したのだが、巣にはすでにヒナがおり、親はどこかへ飛んで行ってしまったし、戻る巣もなく地面をヨチヨチしているヒナが可哀想で、家に連れて帰ってきた。
そうしたところ、だいぶなついて、最近は自分の手に乗り、肩に乗り、ぴーぴーぴーぴーと盛んに鳴いている。
ハプニングも起こる。
3日前など、夜中にヒナが段ボール箱を抜け出し、朝目覚めると部屋の中が糞だらけになっていた。鳩というのは、何故あんなに糞をひるのだろうか。朝から部屋の中を掃除して、糞を片付けた。ところが、ヒナをダンボールに戻すと、ダンボールの中は狭くて嫌なのか、また盛んにぴーぴー鳴きながら、翼をばたつかせる。
ためしに外に出して歩いてみると、トテテテーと走って自分を追いかけてくるので可愛い。
もう少ししたら成鳥になるのだが、成鳥になったらもうダンボールの中に押し込めておくことはできない。その時は巣立ちの時なのだけど、巣立ったらもう会うことが出来なくなるんだろうか、なんて今から少し寂しいような気持ちでいる。
しかし、鳥というのはじっくり見ていると実に不思議な生き物だ。まあ、なんにせよ、生き物はすべて不思議なのだけど、こいつらはまず空を飛ぶ。空を飛ぶこと自体が不思議だ。もしも鳥と会話できたら、自分はいの一番に
「君は何故空を飛べるの?」
と聞きたい。
イカロスは父の発明した翼で空を飛んだが、高く飛びすぎて太陽の熱で蝋の羽を溶かし、海に落ちて死んだ。でも、それってのは結局、人間の作った翼が不完全だったからだ。
鳥の翼を観察していると、それが極めて緻密に、美しいフォルムを持っていることに気づく。何と言っていいのか分からないが、完成されたものの美しさがある。
生きている鳥の翼なんてそれまでじっくり見たことがなかったから気付かなかったが、バサッと翼を広げた時の、あの、羽が一枚一枚見事に広がり折り畳まれていく様は、自然が創造するモノの偉大さを感じさせられる。この美しさに敵うものはなかなかないぞと思う。
これ、剝製ではきっと駄目なんだろうな。止まっていない、動いている一瞬一瞬にその美しさが見え隠れしている気がするのだ。翼をはためかせる一動作が美しい、と言えばいいのか。
そんなことを知ってか知らずか、ヒナは一生懸命翼をばたつかせている。きっと飛ぶ練習をしているのだろう。
それから、鳥の足というのもまた不思議だ。
鳥の足というのは、見れば見るほど、足だけ別の生き物のように見えてくる。まず、皮膚感がおかしい。なんだか、こわごわと乾燥していて怪奇だ。鳥の足だけ見ていると、恐竜を彷彿とさせる。きっと恐竜の皮膚感てこんな感じだったんじゃないだろうかと漠然と思う。ずっと見ていると、気持ち悪くなってくる。
今年の4月から、それまでスーパーのレジ打ちだった自分は、鮮魚コーナーへ部署変えになり、毎日魚をさばいているのだけど、そこでトビウオをいつも見る。
トビウオというのは数十メートルも海面上を飛行することがあるらしいけど、きゃつらが空を飛ぶのは、近づいてきた追手から逃げるためなのだという。海面から上に飛び出すことで、海中の足跡を消してしまう、敵から姿をくらませる作戦なのだ。
で、トビウオのヒレというのは、まさに翼のごときである。あれは胸びれになるのだろうか、広げると、かなりの幅がある。飛行機の翼によく似ている。トビウオは頭から尾びれまで、全体的に飛行機によく似た形をしていると思うのだが、こういったものを見ていると、まったく自然というのはよく出来たものだと感心する。
しかし、ま、よく考えてみれば自分も自然の一部じゃないか。そう思い、では自分の体のどこに自然の偉大さがあるかと観察してみるが、一向に見当たらない。鏡をじっと見たりして、はたから見ればただのナルシストのようだろう。
ポコチンか、と思う。
ポコチンには自然の偉大さが10%ぐらい見え隠れしている気がする。何故なら、これは形が変化するからで、この変化は鳥の翼が開かれたり畳まれたりするがごとくの美しさがあるような気がする。
それ以外では、他にどこがあるのだろう、と体の各部位をじっと見てみるが、腹といい、つま先といい、顔のつくりといい、人間には自然みが欠けている。足のつま先など、普段履いているスニーカーのせいか、薬指が内側に湾曲しており、みっともない。自然でないのだ。これはいかんよなあと思う。
いや、きっと人間も個々に自然の偉大さを内蔵しているはずなのだけど、この文明社会の中で暮していると、どうもそんな自然美を失っていくものらしい。隆々とした筋肉は、ビールっ腹になっていく。悲しいことであるけれど、仕方ないか。せめて「ボーントゥビーワイルド」でも聴きながら今日は寝よう、なんて。ヒナがまた力強い声でぴーぴーと鳴いている。

鳩のヒナ


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