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20120624

愛はどこから来るのか

【カテゴリ:日常】

以前、こんなことを考えたことがある。
「世界から愛がなくならないのはどうしてだろう?」
何かの映画をみた後だったろうか。ナチスドイツの強制収容所で無惨に殺されていく人々。広島、長崎の原爆で一瞬にして消えて行ってしまった人々。
世界中で涙も枯れる悲惨な出来事がいくつもあった。親を失い、子を失い、家族を失って、住む場所すら失う。騙し、騙され、いじめ、いじめられ、苦しみ、苦しませ、それでも尚、人間から愛がなくならないのは何故か?愛が消えてしまわないのは何故か?
もし自分がナチス時代のドイツに住むユダヤ人で、自分の周りにいた人々がどんどん姿を消し、いわれもない偏見や誹謗の中、ガス室に送り込まれたら、また、その家族だったら、彼らの脂から作られた石鹸を使わされたならば、きっと気がふれておかしくなったに違いない。もしくは世界に絶望して、どんな行動をとったか分からない。
けれども、そんな時代を過ごし、やはり我々は愛をなくしてはいない。困っている人がいたら助けてあげたい、という気持ちを誰しも心のどこかに持っている。人だけじゃない、自然に対しても、動物に対しても、偽善かもしれなくても、他者に優しくありたいという気持ちが皆多かれ少なかれ、ある。これは何故だろう?
なんで、こんなに辛い歴史の中で、人は世界に絶望せず、いつも心を回復させてきたのか。愛のない世界で過ごしてきた大人でも、その子供たちに愛が宿るのか。
「なんでなんだろう?」と思った。
人間は生まれながらにして善い心を持っているからだろうか?そうだとしたら、愛とは人間が生まれ持った本能なのだろうか?
考えてみたのだけど、なかなか答えが出ない。それで、ある時、日本の昔話を読んでいたら、昔話にこんな話があったのを思い出して「これだっ!」と確信を得るものがあった。
「あとかくしの雪」という話なのだけど、有名なのでご存じの方も多いかもしれない。
ざっとあらすじを話すと、寒い冬のこと、とある山奥の村で一人の旅人が行き倒れた。村中どこの家に行っても、旅人を泊めてくれるものはいない。最後の最後、村で一番貧乏な家へ「今夜一晩泊めてくだせえ」と訪ねると、ここのおばあさんは「こんなあばら家ですが…」と言って、家へ上げてくれた。しかし、貧乏なおばあさんは旅人に食べさせてあげるご飯もなく、仕方なく隣の畑から大根を1本失敬して、これを汁にして旅人に与えた。明朝、旅人はおばあさんの家を発つことになったが、なんとおばあさんの家から隣の家の畑まで足跡がしっかりと残っている。「ははあ、さては昨夜、おばあさんが作ってくれた大根汁はこの畑から取ってきたのだな」と旅人は気付くが、しっかりと残った足跡をどうすることも出来ない。もう少しすれば、村のみんなが起きだしてくるだろう。「どうしたものか」と思案する旅人の頭上に白い雪が降ってきた。雪はやがて地面に積もり、ついに足跡を隠してしまったのだった。
というお話。
これのどこに愛があるのかというと、タイトルにもあるように雪。
人間の手では隠しても隠しきれなかった足跡を隠してくれた雪が、愛そのものなのである。
翻って考えてみるに、自分はこれまで多くの愛を自然から受け取ってきた。太陽と恵みの雨、暑い日は木陰で休み、寒い日は火が体を温めてくれ、心地よい午後の風邪の中で眠る。野菜も米もすべてそうだ。こういった大いなる自然の愛があるからこそ、自分はいつでも心を落ち着かせられた。平安でいられた。きっと、これだ。人がどんなに辛い歴史の中でも愛をなくさずに来れたのは自然があったからだ、と思った。
意識せずとも、自然の中に生きている間はずっと愛に包まれて生きていられる。だから、人間はこれまでの歴史の中で一度たりとも愛を忘れたことがないのだ。
愛って、人間がつくった言葉だし、まるで人間だけが持ち合わせた感情のように思っていたけど、そうではなく、元々、大きな愛を自然からもらっている。その大きな愛を人間同士で、親と子で、男と女で、友人同士で、ライバル同士で、小分けしているに過ぎない。自分はそれまで、その小分けされた愛ばかりにしか目が行っていなかったのだ。
自然は大事というけれど、なるほどなあ。人間にとって、自然てものすごく大事なんだな。自然から愛を供給してもらわなければ、人間はいつか愛を忘れてしまうだろう。自然がなくなったら、人間は人間でなくなるだろう。
だからこうも思う。愛を忘れそうになったら、自然と触れ合うといい。愛が壊れそうになったら、自然の中で遊ぶといい。生活に疲れてしまったら、自然に包まれてみるといい。きっと、また心に愛が満ちてくる。
まったくもって、自然には感謝感謝だ。

愛する二人、愛される二人


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