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20091215

作品を作る

【カテゴリ:日常】

自分には将来の夢というか、なりたい職業があって、それは作家である。
しかし作家として、自分が食べていくために、果たしてどのようなことをしていけばいいのか皆目見当がつかず悩んでいると、ある人が言うには、作家なら作品を作る以外に出来ることはないんじゃないのかという。
翻って考えてみると確かにその通りであって、どうやって作家になるかとあれこれ思案したところで作家の道が切り開けるものでなく、それは実は作家に限らず歌手にしたって絵描きにしたって、芸術家、アーティストと総称される職業に携わる全ての人は作品を作ることからまず始まっているのであって、作品なくしてアーティストたり得ることはない。
しかるにアーティストとは免許というものがなく、例えば作家なら作家免許、画家なら画家免許といった国家資格があるわけでないので、だからこそ就職への道が難解だと思われ、かつ甘い夢を見やすいものだと思うのだが、村上龍さんのベストセラー「13歳のハローワーク」で作家と引くと、こんなことが書かれてあって興味深い。

【13歳から「作家になりたいんですが」と相談を受けたら、「作家は人に残された最後の職業で、本当になろうと思えばいつでもなれるので、とりあえず今はほかのことに目を向けたほうがいいですよ」とアドバイスすべきだろう。医師から作家になった人、教師から作家になった人、新聞記者から作家になった人、編集者から作家になった人、官僚から作家になった人、政治家から作家になった人、科学者から作家になった人、経営者から作家になった人、元犯罪者で服役の後で作家になった人、ギャンブラーから作家になった人、風俗嬢から作家になった人など、「作家への道」は作家の数だけバラエティがあるが、作家から政治家になった人がわずかにいるだけで、その逆はほとんどない。つまり作家から医師や教師になる人はほとんどいない。それは、作家が「一度なったらやめられないおいしい仕事」だからではなく、ほかに転身できない「最後の仕事」だからだ。服役囚でも、入院患者でも、死刑囚でも、亡命者でも、犯罪者でも、引きこもりでも、ホームレスでもできる仕事は作家しかない。作家の条件とはただ1つ、社会に対し、あるいは特定の誰かに対し、伝える必要と価値のある情報を持っているかどうかだ。伝える必要と価値のある情報を持っていて、もう残された生き方は作家しかない、そう思ったときに、作家になればいい。】

これを初めて読んだ時なんだか自分の中に腑に落ちないものがあって、自身が作家なのでこんなことを書いているのだと思ったが、それはきっと僕がただ作家という言葉の響きの甘美に酔っていたからなのだろう。後半、作家の条件として書かれてある箇所に、作家の社会的役割が凝縮されている。要するに、作家とは自己満足ではダメで、くだらないものを書いてはダメで、医師や教師や新聞記者が作家になる時、病院や学校やマスコミのノウハウや問題点を提起するようなものを書けなければ作家じゃないよ、と村上龍さんは言っているのであって、では自分はそういった特定の誰かや社会に伝える必要と価値のある情報を持っているかと考えた時、そんな知識を求めてこなかった、見過ごしてきた自分と対峙する。
そこに夢と現実の挟間を見るのであり、これはつまりどういうことかというと、がらんどうの脳みそでもっていくら作品を挙げたところで作家ではないのだ。
世の中に訴えかけるものを作品として、初めて作家を目指せという、村上龍さんの皮肉に聞こえなくもない。同時に、そういった作品を挙げられれば文句なく作家であるというようにも聞こえる。

今現在、作家というより詩人として活動している自分は、イラストレーターのGくんと共に制作活動を行っている。
小説にしたって、詩にしたって、意義は同じだろう。コンセプトを持って、自分が社会に伝えていきたいことを言葉にしたい。そして、出来ることなら詩の文化をもっと世の中に広めていきたいと思いながら、作品を作っている。

DVDジャケット案
DVD制作
完成品
(ここ数カ月、仕事をしていた太極拳DVDの制作がようやく完了。予約受付中なので買ってね!)


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