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20110220

カール的転回

【カテゴリ:日常】

ハバアナイスデイ、ハバアキッカッ!
つって、この時期になると受験生向けの「キットカット・きっと勝つ」系菓子が出回るようになって、早何年でしょう。「うカール」とかね。トッポもなんかやってた気がするなあ。さすがにポッキーはやれんけどね。ポッキーじゃ受からんもんな。やっぱり、受験シーズンはポッキーの売れ行きも落ちるんだろうか。
なんてなことを考えるのは、自分がスーパーで働いているからだろうか。こういう商品が誕生するのも、きっと立派なビルの23階くらいにある小奇麗な企画室で流行のスーツに身を包んだ若いサラリーマンがプロジェクタを使いながらプレゼンテーションをした結果なんだろうなあ。と拙は愚考するのだけれども。

「この度、カール売上向上のために、冬季限定で受・カールという商品を開発致しました。つきましては、企画書に添付いたしましたデザイン案に目をお通しください」
「あ、ちょっと君」
「はい」
「これはカールおじさんだよね?」
「はい、今回は受験生向けということもありまして、カールおじさんは神主の恰好でデザインさせて頂いております」
「なるほどね。しかし、カールおじさんはたしか農夫という設定じゃなかったの?おらが村の」
「はい、存じております。カールおじさんはおらが村で畑を耕す農夫という設定にさせて頂いておりますが、やはり農夫ではうかーるというわけにはいきませんので、臨時的に神主という設定になっています」
「しかしね、君、神主が臨時的に出来るものなのかい?農夫と神主じゃ全く別の職業じゃないか。そこらへん、消費者にはどのような説明をする気なんだね」
「はあ、しかし、消費者もカールおじさんについてはそこまで言及しないものと当方では考えておりますが・・」
「考えているったって、考えているだけじゃダメじゃないか。なにか案はないのか。例えば、これはカールおじさんの双子の弟だとか」
「はい、検討いたします(まずいっすよ、小暮さん。あの部長、企画を潰しにかかってませんか?)」
小暮さん(大丈夫、大丈夫。あの人は一言居士だからさ。いつもああなんだよ)

「それでは、うカールの中身について話を進行させて頂きます。うカールの中身につきましては、当社従来商品でありますカールと同様に、チーズ味とうす塩味の2種を販売しようと思います。今回の企画に際しまして、別味のものも鑑みてはみたのですが、カールの特性上、スタンダードな味が無難かと思われます。コスト削減の方針からしましても、この2種がベストという結論に達しました」
「・・ねえ、君。ってことは、パッケージだけの変更かい?」
「そうなります」
「カールのパッケージを変えてうカールにして、カールおじさんを神主にし、売り出そうというわけだな?」
「そうです。事前に調査したマーケット・リサーチでは、資材費、デザイン料、印刷代、販促費、その他諸々を含めた支出に対して、受験生枠の購買層、その親世代を含めた購買層からの収益は、十分にプラスになるものと見込んでおります」
「それはいいけど、受験シーズンが終わったらどうするの?カール神主は、またカール農夫に逆戻りかい?」
「はい、そうなります」
「君、それじゃ出鱈目じゃないか」
「はあ、しかし、キャラクターというものは本来そのようなものじゃないでしょうか?」
「本来そのようなものといったって、あまりに適当すぎないか?」
「はあ。(やばいっすよ、小暮さん。あの部長、やっぱり前回のこと引きずってるんじゃないですか?)」
小暮さん(ああ、俺たちが潰したあのしょうもない菓子な。あかんわあ、おっさん、今回はやる気っぽいぞ)
小暮さん「部長」
「なんだ」
「部長は確か、冷やし中華がお好きでしたね」
「好きだが・・、何か関係あるのか」
「冷やし中華は、どこも夏季限定商品です。全国に冷やし中華をやる店は多けれど、部長は冷やし中華終わりましたという張り紙を見たことがありますか?」
「何を言っているんだ。そんなもの見たことない」
「そうです。冷やし中華はじめました、という張り紙はよく見ますが、終わりましたの張り紙は見たことがない。いざ頼んだら、もう9月です、と言われて無い。その時、部長は、なんで張り紙をしないんだ、と怒りますか?」
「そんなことするわけないだろう。別の注文をするに決まってる」
「カールも同じではないですか。冬だけうカールになったところで、消費者からどのようなクレームが来るというのでしょう」
「う・・うむう」

勝った。プレゼンテーションは勝利した。万歳、カール。万歳、うカール。
なんつって、自分のことでもないのにスーパーの菓子コーナーで、そんなうカール誕生秘話を想像していたら、後ろからポンポンと肩を叩かれ、振り返ると本物の部長が。
「てめえ、いつまでも菓子コーナーでヘラヘラ笑いながら油売ってねえで、とっととレジ入りやがれ、このうすのろゴミ野郎っ。それからついでにトイレも掃除して来い、この粗大ごみ&生ごみっ」
と罵倒されつつ、レジに入る自分。カールおじさんも笑っている。
そんな春の到来が、ほら、振り向けばもうそこまで。

少女


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