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20110515

初恋のこと

【カテゴリ:日常】

先日、夢に初恋の人が出てきた。

まだ出てくるのか、と思った。去年も見た覚えがあるから、年に1、2回は出てきている。僕の初恋が終わったのは18の時だ。それから10年が経っているというのに、まだ出てくる。
初恋の人は小学校2年生の時に隣の席になった女の子だ。それが8歳の時だから、18まで、じゃあ10年間なにかしら付き合いがあったのかというと、そうではない。間に色々ありながらも、結局はずっと自分の片想いであった。18で大学に入った時、夏休み前にもういい加減この恋に踏ん切りをつけようと彼女にラブレターを書いた。「ずっと好きでした」と綴ってポストに投函した。
返事は来なかった。手紙を出して数日は、気が気でなかったと思う。けれど一週間しても返事が来ない。数週間待っても、数カ月待っても来なかった。その間、郵便局に問い合わせしようと何度も思った。「配達漏れがありませんか?」と聞きたかったのだ。初夏に出して、夏が過ぎ、秋になり、冬を迎える頃まで、半年待ったけど来なかった。
僕の初恋はそうして終わった。今考えてみれば返事が来なかったのは当然だったかもしれない。片想いと言っても僕は彼女のことを本当にただ想っていただけで、別に殊更連絡を取ることもしなかったし、会って食事をしたことが高校の時に2回あっただけだ。それ以外は、ホントにただ僕が想っていただけの10年間で、その想いを知らない彼女としては、突然のラブレターに面食らったことだろう。僕としては詰まり詰まってどん詰まりに書いた手紙だったが、向こうにしてみればあまりにも唐突な手紙に感じたはずだ。だけど、その頃の僕は相手の気持ちを考えられる余裕がなかったので、返事くらいくれるだろうと、ただひたすらに待っていたのだった。その年の暮れ、19を迎える頃にはようやく踏ん切りもつき、僕の長い長い初恋は終わった。

恋は生ものなんだろうと思う。タイミングを外すともういけない。なるたけ早く食べないといけない。僕は、それをさも大事に大事に取っておいた。で、10年間そうして大切に仕舞っておいたものをいざ開けてみたらもうすでに腐って、腐りつくして風化してたっちゅうような話なのだ。だからこの話はまったくオハナシにならず、ほとんど人にも話したことがない。初恋の話なんて自分にしたら、甘酸っぱいとか切ないとか、キュンとなるとかそういった類の話ではなく、言ってみれば戦中時代のような話で、情けない限りの話なのである。
一人ジャングルに取り残された横井庄一さんが「恥ずかしながら帰って参りました」と言いながら、日本に帰ってくる。日本に帰ってきたら、ずっと敵だと思い込んでいたアメリカと、日本はツーカーの仲になっている。一人取り残されていた戦場から、時代錯誤から、ようやく抜け出した瞬間。
初恋という戦地から「恥ずかしながら帰って参りましたっ!」を大声で叫んでみれば、周りは初恋どころか、初体験を終えている人間ばかりでもうちょっと大人な恋愛をしていたわけである。自分は兵帽をかぶって国際線のタラップに立ち、変わり果てた日本と日本人と日本の文化に目を凝らす横井庄一さんの如きだった。
そんな戦中の夢を未だに見るわけである。夢に彼女が出てくる。朝起きると、妙な疲労感がある。爽やかなようで爽やかではない。おどろおどろしいかと言えば、そんな疲労でもない。けれど、心がどこか折れてしまっている。朝から、心が折れてしまっている。

その彼女も、もう結婚して子供がいるらしい。なんつーか、そのあたりの展開って定番といえば定番で、映画「ひまわり」のソフィア・ローレンが愛する旦那を戦地へ探しに行ったら、そこで旦那は新しい家族を作って幸せに暮らしていた、みたいな、待つ悲しさっていうんだろうか?10年間自分は何を待っていたのだろう、と朝から思わされるわけだ。けれど、それも生き方だと、肯定したのかしないのかソフィア・ローレンは何も言わずにその場を去り、背後に映る一面のひまわり畑。あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛分かるなぁぁぁぁぁ。
僕はこれを書きながら、もう飲まずにおれなくなったから、ね?横に剣菱、置いて飲んでるけれども、そんなわけで結句何が言いたいかというと、何が言いたいのか自分でもよく分からない。
あーあと10年もすれば彼女も立派なおばさんになるんだな、てことは自分は立派なおっさんになるわけだな、いやいやいや立派じゃないおっさんかもしれんなぁ、とか、あのラブレターはちゃんと処分してくれたんだろうか、あれを誰かに見られたら自分は上空1万mからパラシュートなしでフライハイしたい気分になるなあ、てか自分で読み返しても5千m位からは飛びたくなるなあ、とか、こんなこと書いてたら彼女出来んだろうなあ、まあいいかそれも酔狂酔狂、とか、ただ単純に初恋について書いてみたくなっただけかもしれない。
ま。しかしどうでもいいけど、初恋って人生において結構結構厄介なもんでありますよ、とわたくしはそこんところだけとりあえず言っておきたい。夢・・・ねえ。

風力発電機群


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